堺市立町家歴史館 清学院の展示替えを行いました!

 

堺市立町家歴史館では、定期的に入れ替えをおこないながら、河口慧海のご子孫の方から寄託された河口慧海関係資料を展示しています。

河口慧海は、現在の堺区北旅籠町西3丁で生まれ、仏典の探求、収集及び将来を志して、日本人として初めてヒマラヤ山脈を越え、厳重な鎖国下にあったチベットの都ラサに入った人物です。

そのインド・ネパール・チベット旅行は『西蔵旅行記』として刊行され、現在も登山家を中心に多くのファンを魅了しています。

清学院は幕末から明治維新期にかけて、清光堂という寺子屋を営んでおり、河口慧海も一時期学んでいました。正に、河口慧海ゆかりの地と言えるのです。

5月27日(水)からは以下の3点の資料を展示しています。

 

①河口慧海の外国語旅券(1904年頃、個人蔵)

河口慧海が第2回インド・ネパール・チベット旅行で使用した、インド行きの旅券です。この旅券は、慧海が無二の親友であり、生涯に渡って彼を支え続けた肥下徳十郎へ、大阪府庁へ代理申請を依頼して交付されたものです。

 

②鉱物標本(明治時代、個人蔵)

2度にわたるインド・ネパール・チベット旅行の中で収集されたと考えられる鉱物標本です。石灰石や電気銅、母岩など計15種類の鉱石が収められています。

 

③河口慧海師預ケ品目録(1915年、個人蔵)

本資料は、東京美術学校に慧海が預けた将来品の目録です。インド大地図やヒマラヤ山虎皮など、様々なものが将来品に含まれていたことがわかります。

 

是非、慧海ゆかりの実物資料を見に、清学院をご訪問ください。