山口家住宅

山口家住宅
山口家土間

山口家住宅

山口家住宅は、江戸時代初期に建てられた町家で、昭和41年(1966)に国の重要文化財に指定されました。同家は、江戸時代、近隣農村の庄屋を務め、奉行所と町方・村方をつなぐ役割も担っていました。

元禄2年(1689)『堺大絵図』で、東の山口筋を表側として山口家の屋号である「越前屋」の名で記されています。

移り変わりと特徴

建築当初は、大きな土間と土間に面した部屋で構成され、東側の山口筋に面して門がありました。安永4年(1755)に主屋を改築し、南側に新しく玄関と座敷、西土蔵を建築しています。
さらに江戸中期~後期には座敷を増築し、寛政12年(1800)には北土蔵を建築するなど現在の間取りが完成しました。

山口家住宅は、国内でも数少ない江戸時代初期の町家のひとつであり、近世初頭の町家を知る上で、全国的にみても大変貴重な建物です。

山口家外観
山口家屋内

暮らしのおこない展示

山口家住宅では、表から入って小さな土間からカマドをもつ大きな土間に続き、日常生活の場である板間、そして、もてなしにも使われる座敷、茶室と多様な空間への展開が見られます。北側には樹齢200年の大ハゼの木を中心とする庭があり、主屋からご覧いただけます。

江戸時代の文献や昭和初期の山口家の暮らしぶりと社会背景を参考としつつ、堺の町家暮らしの一端を見ていただけます。

 

 

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アクセス

〒590-0932 大阪府堺市堺区錦之町東1丁2−31


阪堺電気軌道阪堺線「綾ノ町」停留場より南東へ200メートル
南海電鉄高野線「堺東」駅、もしくは南海本線「堺」駅から南海バスで「大小路(おおしょうじ)」停留所、阪堺線に乗り換え「綾ノ町」停留場より南東へ200メートル
南海バス「堺東駅前」から、16系統・17系統(北循環線)「堺駅西口」行きもしくは61系統(堺東住之江線)「住之江公園駅前」行きで、「綾の町電停前」停留所より南東へ300メートル
※「清学院・鉄炮鍛冶屋敷」との間の距離は約620メートルです。

※駐車場はありませんので公共交通機関をご利用ください。